お店の運営上、もっとも重要な数値のひとつとして「限界利益」というものさしがあります。
厳し目に言えば、お店の運営を続けられない経営者はこの「限界利益」の概念が足りていません。
ではこの「限界利益」とは何なのでしょうか。
判り易い言葉で言い表せば「採算ライン」と言えます。
「採算ライン」はお店を維持していくために最低限必要なライン、すなわち収支トントンのラインのことです。
お店は開けている以上、毎日固定費が発生します。
固定費をまかなうためには、毎日粗利を生み出さなければなりません。
「採算ライン」とは、固定費をまかなえる(最低でもトントン)だけの
粗利を生み出すことのできる売上高のことです。
少しややこしいかもわかりません。
でも、ここ重要です。
判り易く事例を挙げてみます。
小売店(粗利設定:20%)を運営し、毎月の固定経費が200万円発生しているとします。
200万円の固定経費をまかなえるだけの粗利額=200万円を確保するためには、
売上高 - 仕入原価(80%)= 200万円 となるだけの売上高が必要です。
仕入原価が80%なのですから、手元に2割残るワケです。
200万÷0.2=10,000万円 という計算が成立します。
この10,000万円が採算ラインであり、
200万円が限界利益のことなのです。
あなたのお店が、継続して運営でるようになるためには
毎月いくらの固定費が発生し、採算ラインを上回る売上が毎月、毎日挙がっているかが
ちゃんと頭の中に入っているかどうかにかかっています。
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